第36話:アムウェイの本来の姿は、信頼が仕組みになること

三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシは、いつものように赤羽駅から電車で病院へ向かっていた。
営業車は別の社員が使っている。
電車とバスを乗り継ぎ、汗をぬぐいながら資料を見直す。

(俺は三流営業マンじゃけぇ
 でも、落ち着いて話すこと
 だけはできる)

その日、若手医師が言った。

「タダシさん、
 最近タダシさんに相談してから
 治療方針を決めるって
 流れができてます」

タダシは驚いた。

「俺は医者じゃないですよ?」

若手医師は笑った。

「わかってます。でも、
 タダシさんに話すと
 整理されるんです。
 安心して話せるから、
 判断がぶれないんですよ」

その日から、タダシは
「相談の起点」として
扱われるようになった。

相談→判断材料→判断のパートナーへ

心臓外科医はこう言った。

「タダシさん、あなたの
 意見は判断材料として
 扱っています。
 治療の方向性を考えるとき、
 あなたの落ち着きが
 基準になるんです」

タダシは胸が熱くなった。

(俺の態度が判断材料?
 そんなことあるんじゃ)

秘書さんも言った。

「院長が
 タダシさんが来る日は
 判断が安定するって
 言ってましたよ」

タダシは、気づかぬうちに
治療判断の安定装置
として扱われ始めていた。

信頼が仕組みになる瞬間

ある日、症例検討会で
院長が言った。

「治療方針の最終確認は、
 タダシさんが来る日に
 合わせましょう。
 あの人がいると、
 議論が落ち着く」

その瞬間、タダシは気づいた。

(俺はただの営業マンじゃないんじゃ
 安心感を提供しとるんじゃ
 それが、
 治療の仕組みの一部(?)に
 なっとるんじゃ)

タダシの存在は、
治療方針の安定化装置
→日程の基準→計画書への記載
へと変わっていった。

信頼は、もはや関係性ではなく
仕組みとして扱われ始めていた。

Xでフォローしよう

おすすめの記事