第32話:アムウェイに学んだことを続けると、検討の起点になることもできる

三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、最近、
病院へ向かう足取りが明らかに
軽くなっていた。

  • 治療計画を先に作るようになった。
  • 治療方針を預けられるようになった。
  • 医師のほうから声をかけてもらえるようになった。

(営業ってこんなところまで行けるんじゃ)

その実感が、タダシの胸の奥で
静かに燃えていた。

循環器内科で起きた症例検討の起点

医局の前で深呼吸をして、
ノックをする。

「失礼します。タダシです」

若手医師がすぐに声を
かけてきた。

「タダシさん、今日
 お願いしたいことがあって」

タダシは落ち着いて答えた。

「はい、なんでしょうか?」

若手医師はカルテを閉じて、
タダシのほうを向いた。

「来週の症例なんですけど
 症例検討を始める前に、
 タダシさんの案を
 先に見たいんですよ」

タダシは息を呑んだ。

(症例検討の前に?
 俺の案を見てから症例を読む?
 これは信頼のさらに
 上の段階なんじゃ)

タダシは慎重に答えた。

「先生の症例ならこの流れが
 一番安全じゃと思います。
 理由は——」

若手医師は真剣に聞き、
ゆっくりとうなずいた。

「じゃあ、症例検討は
 タダシさんの案を起点に進めます。
 まずはタダシさんの
 流れを基準にします」

その言葉に、タダシは胸が
じんわりと熱くなった。

(俺症例検討の起点になった
 先生の治療が、
 俺の案を基準に動いとる
 これは営業としての
 大きな飛躍なんじゃ)

心臓外科で起きたもう一つの起点化

その日、心臓外科の
医局にも向かった。
廊下を歩いていると、
心臓外科医が声をかけてきた。

「タダシさん、ちょうど
 相談したかったんですよ」

タダシは立ち止まった。

(また?俺に?)

心臓外科医は
カルテを持ちながら言った。

「来週の手術なんですけど
 症例検討を始める前に、
 タダシさんの案を先に
 見たいんです」

タダシは落ち着いて答えた。

「はい、症例に合うように、
 一緒に見ましょう」

心臓外科医は
説明しながら言った。

「この症例、治療の流れをどう組むかで
 安全性が変わるんですよ。
 だから、症例検討はタダシさんの案を
 起点にしたいんです」

タダシは慎重に答えた。

「この症例なら
 この流れが一番安全じゃと思います。
 理由は——」

心臓外科医は深くうなずいた。

「じゃあ、症例検討は
 タダシさんの案を基準に進めます」

その言葉に、タダシは胸が熱くなった。

(俺症例検討の起点になった
 これは営業としての
 大きな飛躍なんじゃ)

秘書さんの言葉が確信に変わった

廊下で秘書さんが声をかけてくれた。

「タダシさん、先生たちが
 タダシさんの案を見てから
 症例を読むって言ってましたよ」

タダシは思わず聞き返した。

「ほんまですか?」

秘書さんは笑った。

「はい。
 タダシさん、
 前よりずっと落ち着いてますし、
 慌ててない感じが
 安心するんですよ。
 だから、先生たちも
 症例検討をタダシさんの
 案から始めやすいんだと思います」

その言葉に、
タダシは胸がじんわりと熱くなった。

(俺変わっとるんじゃ
 安心感が、
 信頼に変わっとるんじゃ
 そして、信頼が症例検討の
 起点化につながっとるんじゃ)

症例検討の起点になる存在という新しい段階が、タダシの心を変えた

その日の夕方、
車に戻ったタダシはノートを開いた。
そこに、ゆっくりと書いた。

「安心感→信頼→相談→依頼→呼びかけ→公式の依頼→事前相談→判断材料→判断のパートナー→選択の反映→治療方針への影響→治療判断の転換→治療選択の先導→治療戦略の設計→治療方針の預け→治療計画の先行→症例検討の起点」

そして、その下にもう一行。

「症例検討の起点になることが、
 信頼の極み」

書いた瞬間、胸の奥が
じんわりと熱くなった。

(俺は、商品を売る前に
 安心感を売っとったんじゃ
 それが、先生らの心を
 開いとるんじゃ
 そして、症例検討の起点になる
 存在になっとるんじゃ)

営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、

それでも——
安心感なら、態度で伝えられる。

その気づきが、
タダシの心の奥で静かに燃えていた。

この日、タダシはまだ知らない。
この症例検討の起点という経験が、
後に

  • 医師との関係を劇的に変え、
  • 営業の成果を自然に伸ばし、
  • 人生そのものを変えていく

大きな軸になることを。

物語は、静かに、
しかし確実に前へ進んでいた。

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