
三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、最近、
病院へ向かう足取りが明らかに軽くなっていた。
- 相談されるようになった。
- 困りごとを解決できるようになった。
- 少しずつ、医師との距離が縮まっている。
(営業ってこうやって
関係ができていくんじゃ)
その実感が、タダシの胸の奥で
静かに燃えていた。
循環器内科で起きた、予想外の呼びかけ
医局の前で深呼吸をして、
ノックをする。
「失礼します。タダシです」
医師たちはちらっと見るだけで、
すぐにカルテに戻る。
その反応はいつも通りだった。
しかし——
若手医師が、タダシを呼び止めた。
「タダシさん、ちょうどよかった。
今日の症例で
相談したいことがあって」
タダシは驚いた。
(えっ?俺が来るのを、
待っとったんじゃ?)
若手医師はカルテを閉じて、
タダシのほうを向いた。
「この症例、デバイスの選択が難しくて。
メーカーの視点、
聞きたいんですよ」
タダシは落ち着いて答えた。
「はい、先生の症例に合うかどうか、
一緒に確認しましょう」
若手医師は安心したように笑った。
「タダシさん、ほんと助かります。
最近、タダシさんが来ると
安心するんですよ」
その言葉に、タダシは
胸がじんわりと熱くなった。
(俺、安心されとる。先生が、
俺を必要としてくれとるんじゃ!)
心臓外科で起きた自然な呼びかけ
その日、心臓外科の医局にも
向かった。
廊下を歩いていると、
心臓外科医が声をかけてきた。
「タダシさん、ちょうど
探してたんですよ」
タダシは思わず立ち止まった。
(探してた?俺を?)
心臓外科医はカルテを
持ちながら言った。
「今日の手術のデバイス、
メーカーの視点で確認してほしくて」
タダシは落ち着いて答えた。
「はい、症例に合うかどうか、
一緒に見ましょう」
心臓外科医はうなずいた。
「助かります。タダシさん、
最近ほんと頼りになりますよ」
その言葉に、タダシは
胸が熱くなった。
(俺、頼りにされとる。
先生のほうから声をかけてくれとる。
これが営業の醍醐味なんじゃな。)
秘書さんの言葉が確信に変わった
廊下で秘書さんが声をかけてくれた。
「タダシさん、先生たちが
タダシさんが来ると
安心するって言ってましたよ」
タダシは思わず聞き返した。
「ほんとですか?」
秘書さんは笑った。
「はい。タダシさん、
前よりずっと落ち着いてますし、
慌ててない感じが
安心するんですよ。
だから、先生たちも声をかけやすいんだと思います」
その言葉に、タダシは
胸がじんわりと熱くなった。
(俺。変われとるんじゃ。
安心感が、信頼に変わっとるんじゃ。
そして、信頼が自然な
呼びかけにつながっとるんじゃ。)
呼びかけられる営業という初めての体験
その日の夕方、車に戻ったタダシは
ノートを開いた。
そこに、ゆっくりと書いた。
「安心感→信頼→相談→依頼→呼びかけ」
そして、その下にもう一行。
「呼びかけられることが、
信頼の証」
書いた瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなった。
(俺は、商品を売る前に、
安心感を売っとったんじゃ
それが、先生らの心を開いとるんじゃ
そして、先生らのほうから
声をかけてくれるんじゃ)
営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、
それでも——
安心感なら、
態度で伝えられる。
その気づきが、タダシの心の奥で
静かに燃えていた。
この日、タダシはまだ知らない。
この呼びかけられるという経験が、
後に
- 医師との関係を劇的に変え、
- 営業の成果を自然に伸ばし、
- 人生そのものを変えていく
大きな軸になることを。
物語は、静かに、
しかし確実に前へ進んでいた。







