営業職とは何か?安心感を与える存在

営業職とは何か?
この記事は約3分で読めます。

うちの家族は、よく言えば穏やか、悪く言えばちょっと不器用だ。
たとえば、コンビニで買い物したあとに言える言葉が「お願いします」だけの父。
ボランティア活動では黙々と草むしりを続ける母。
そして、ペットショップのトリマーさんにだけ妙に心を許す私。

ある家族のちょっと笑える日常から始まる営業学入門

みんな、決しておしゃべり上手ではない。
でも、なぜか周りの人からは「安心するわ〜」と言われることが多い。

ある日、家族で夕食を囲みながら、私はふと思った。

「営業でいちばん大切なのって、もしかして安心感なんじゃない?」

安心感をつくる人は、なぜか営業もうまくいく。

父はスマホを見ながら「へぇ」。
母は味噌汁をよそいながら「そうなんだ」。
いや、聞いてるのか?聞いてないのか?分からない返事だけど、
このゆるい空気がなぜか心地いい。

営業の世界では「ヒアリング力」「傾聴力」が大切と言われるけれど?

営業の教科書には、こう書いてある。

  • ヒアリング力
  • 傾聴力
  • 課題発見力
  • 交渉力
  • プレゼン力
  • ロジカルシンキング
  • タイムマネジメント

どれも大切。
どれも正しい。
どれも「できたらいいなぁ」と思う。

でも、私は25年の営業人生で気づいた。

この6つのどれにも書かれていない、もっと大切な力がある。

それが、

安心感を与える力

だった。

コミュニケーションが苦手でも安心感はつくれる

安心感って、実はおしゃべり上手じゃなくてもつくれる。

  • 無口だけど、ボランティアでは丁寧に作業する人
  • コンビニで「お願いします」しか言えないけど、誠実さがにじむ人
  • 夫婦そろって口数は少ないけれど、いつもニコニコしている人
  • ペットには優しいけれど、人間相手だと緊張してしまうトリマーさん

こういう人たちって、コミュニケーション能力が高いとは限らない。
でも、なぜか安心する。
そして、安心できる人には、自然と本音を話してしまう。

営業でいう「ヒアリング力」「傾聴力」って、
実はこの安心感が土台になっている。

アムウェイの主婦たちから学んだ安心感のつくり方

私は前職で医療機器の営業をしていたが、
その途中でアムウェイの主婦たちのミーティングに参加する機会があった。

彼女たちは、ただの主婦ではなかった。
スーパー主婦だった。

彼女たちが教えてくれたのは、
「安心感を与える存在になる方法」。

それを物語として37話にまとめたのが、
このブログの第1シリーズだった。

アムウェイのことは全然書いていないが、
こちらから読み始めてください。

医療系三流営業マンの私がAmwayから学んだこと
医療系三流営業マンだった主人公タダシ(モデルは私です)が、アムウェイのダイレクトディストリビュータからの教えを元に、安心感と信頼を武器に現場で道を切り開き、頼れる医療機器メーカーの営業マンへ成長していく過程を描いています。医療現場での人間関…

第2シリーズ:営業スキルを物語で学ぶ

そして今、書きためた物語を
営業に必要なスキルごとに分類してまとめている。

1.ヒアリング力・傾聴力

頑張らない
定年退職を迎えた信介(しんすけ)と、相変わらず賑やかな家族たちとの日常のお話しです。「長岡の風」物語を読んでいらっしゃる方は、ちょっとだけピンとくるお話かもしれません。定年退職「というわけで、人生は勝つことよりご機嫌でいること。努力の向け方…
過干渉
長野県須坂市。山々に囲まれたこの街の片隅に、毎朝4時半にアラームと格闘する男がいた。池田吾郎(37)。仕事はシステムエンジニア。勤務先はなんと片道2時間かかる場所にある。それだけでも白目をむきそうなスケジュールなのだが、現在の吾郎にはもう一…
タクシー
三重県津市。日本一短い名前の市として知られるこの街で、時田剛(ときたつよし・37)は今日もタクシー会社の無線室にいた。「はい、時田です。津駅東口に1台ですね、5分で向かわせます」配車係ひっきりなしに鳴り響く電話を受け流し、的確に配車を組んで…
長岡の風①
新潟県長岡市。信介は60歳を過ぎた今も、毎朝6時に起きて散歩をする。「頑張ることは大事だぞ。夢を持て。努力しろ」子どもの頃から耳にタコができるほど言われてきた言葉。父も母も、教師も、近所の大人も、みんな同じことを言った。長岡の友人たちだから…
聞いてるつもり①
海の匂いがする坂の町を、悠斗はランドセルを揺らしながら歩いていた。小学三年生の彼は、今日も胸の中に話したいことをいっぱい詰め込んで帰ってくる。玄関の扉を開けると、家の中に夕飯の匂いが広がっていた。聞いてくれない「ただいま」靴を脱ぎながら、悠…

2.課題発見力

角屋
今治市の城下町風情が残る一角に、代々続く蕎麦屋:角屋(かどや)はある。「はい、お待たせしました! ざる蕎麦二つと、焼豚玉子飯(やきぶたたまごめし)一丁です!」お昼時の店内に、弥生(22)のきびきびとした声が響く。ここでホール係として働き始め…
安心の音
三重県の郊外。見渡す限りの田んぼの中に突如として現れる巨大な、改装してイオンモールになる前のジャスコがあった。その一角にある自転車専門店ソーリンの店長を務めるのが、鈴木れい子(37)である。「はい、いらっしゃいませ! パンク修理ですね、30…
新宿イルミネーション
新宿の会社を出ると、甲州街道沿いの街路樹がやけに派手に光っていた。電飾が枝に絡みついて、まるで都会の木が「俺だってまだ若いんだ」と言わんばかりにピカピカしている。マサヤは思わず足を止めて、ふうっと息を吐いた。冷たい空気が白く煙って、少しだけ…

3.コミュニケーション能力・交渉力

サブスク
「水谷さーん! 奇跡! 奇跡が起きた! 頼んでないのに明日のプレゼン資料の印刷と製本、全部終わってるんだけど! もしかして小人の靴屋さん!?」オフィスのフロアに、営業部の後輩・佐藤の能天気な声が響き渡った。デスクでカタカタとキーボードを叩い…
バッテリー
今回は舞台を徳島に移し、65歳の光夫さんと56歳の悦子さんが紡ぐ、大人の、けれどどこかクスッと笑える最強のバッテリー結成ストーリーをお届けします。どうぞお楽しみください。コンビ関光夫(65)は、徳島市内の老舗パルプ会社で、2年前からシニア再…
家具職人
弘前市の城下町にある実家は、りんご農家の名残がある古い家だ。34歳のゆうたは一人暮らしだが、実家にはしょっちゅう顔を出す。母・良子(りょうこ)は、口うるさいが情に厚い。父・勝(まさる)は、無口だが、りんごの皮むきだけは異様に速い。その日も、…
ティラノサウルス①
北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方。ストーブの上では鍋がぐつぐつと音を立て、窓の外ではカラスが帰り道を急いでいる。テー…

4.プレゼンテーション力

プレゼン
山口県宇部市。常盤公園の白鳥を眺める風光明媚なこの街に、今日も今日とて絶妙にドラマチックな溜息がひとつ響き渡っていた。主人公のオサムは先日映画館で見た「プラダを着た悪魔2」のナイジェルに自分を重ねてしまっているところがある。それがために、耳…
ブログ執筆
「ああやっぱりPHPのバージョンを上げて、ブロックエディタを極めるなら、またWordPress(ワードプレス)に戻すべきか。いや、でもGoogleBlogger(ブロガー)のこの無骨なシンプルさも捨てがたい」土曜日の朝7時。タカシ(42)は…
不器用な親子
長崎の坂の上で育った信夫は、幼い頃から母・信江のことを料理が下手で、叱ってばかりで、ちょっと自慢が多い人だと思っていた。兄弟に囲まれたにぎやかな幼少期、中学受験で家族の形が変わっていく思春期、東京へ逃げるように進学した青年期、そして親の老い…

5.ロジカルシンキング

つむぎ
茨城県結城市。歴史ある結城紬の街並みが残る静かな住宅街に、今日も今日とて絶妙ににぎやかな声が響いていた。10歳のハルトは、リビングの学習机で算数のドリルを前に頭を抱えていた。隣の栃木県小山市で市議会議員として初当選を果たしたばかりの父・ヨシ…
ドローン
ブログの開設からWordPressへの移行、そしてYouTubeとの連携まで、横田圭介さんの奮闘記をお伝えします。これは、私自身の体験記にしたかったのですが、ドローンなんて使ったことないので、横田さんからの情報に頼っています(今日は取材を兼…
成人式
愛媛県今治市。しまなみ海道の心地よい潮風が吹き抜ける街に、喜多村衛(きたむらまもる:37)の絶叫が響き渡った。「だーかーらー!言わんこっちゃない!最初から毎日1ページずつ計画立ててやりなさいって、パパは7月の時点で言ったでしょ!」夏休み8月…
トテチテタ、トテチテタ①
福山市の外れにある就労継続支援B型事業所「トテチテタ」は、朝になるといつも少しだけ騒がしい。玄関の引き戸がガラガラと開くたび、利用者さんたちの声が重なり、コーヒーの香りと混ざって、なんとも言えない温かい空気が流れ込んでくる。第6話までありま…

6.タイムマネジメント

超・原始人
勉強を詰め込む前に、よく寝てよく食べる立派な原始人としての土台を作ることを根底に据えたお話です。娘の教育に熱が入るあまり空回りする主人公・タクミ(39歳)と、10歳の娘・ミユキ、そして我が家のカオスな日常からスタートします。原始人「ミユキ!…
リョウマ
「パパ!ひろきがまた私のマテ茶のストロー(ボンビージャ)を使った!汚い!」「姉貴の声がデカいのが汚いんだよ!大体、肉の焼き加減はレアが至高だってアルゼンチン人も言ってる!」「ここは我が家よ!郷に入っては郷に従え、ミディアムレアにしなさい!」…

教育法

キャンプ
茨城県常陸大宮市。久慈川の清らかな流れと緑豊かな山々に囲まれたこの街で、今日も今日とて賑やかな声が響いていた。市立保育園で保育士として働く千穂(ちほ)は、根っからのアクティブ派だ。週末になれば夫と小学2年生の娘・リョウコを連れて、奥久慈の山…
サナエ・ファンド
「あなた、これ、何?」土曜日の昼下がり。リビングでキョウスケ(43)がビクッと肩を揺らした。妻のサナエがゴミ箱の横から拾い上げてきたのは、リング型の古びたキャンパスノートだった。へそくり「いや、それはただの、大人の自由研究というか」「へえ。…
ゆるい革命
広島市の外れにある住宅街。山下家の朝は、だいたい慌ただしい。小学三年生のミツル は、今日もランドセルを背負ったまま玄関で靴を探している。母のトモコはキッチンから「もう出るよー!」と声を張り上げ、父のタツロウはスーツの上着を片手に、コーヒーを…
キャッチボール
スーパーの自動ドアが開くたび、外の風がひゅうっと入り込んでくる。レジ横のビニール袋がふわりと揺れ、私のエプロンの裾も少しだけめくれ上がる。私はマユミ、三十五歳。このスーパーでレジ係のパートを始めて、もう七年になる。レジ朝のレジは、いつも同じ…

安心感

ゲーマー
大学生の冬休みと聞いて、何を思い浮かべますか? 暖房の効いた部屋、新作ゲームの発売日、そして深夜に食べるカップ麺の罪深い美味しさ?主人公・屋島大智(19歳)も東京の学生寮の六畳間で、そんな意識低い系ドリームを叶えるはずでした。大学生しかし、…
なぐさめる
コウイチ、45歳。彼が所属する大企業の人事部。そこは、人の能力を数値化し、キャリアを体系的に管理する、極めてロジカルな部署だった。長年の経験で、彼はどんなトラブルも適切なマニュアルと合理的な手順で解決してきた。難題しかし、先日、彼の長年にわ…
電気屋さん
昭和39年生まれの電気屋・田中義男、61歳。家電の配達先で出会う人々との何気ない会話が、町の記憶と人情をそっと照らす。全自動を手放し二槽式を選ぶ老人、スマホを見ずに子を育てる若い夫婦、そして屋台のラーメンと昔話。変わりゆく時代の中で、変わら…
心電図
県立病院の循環器内科に勤めるマサコは当時、27歳。県内の国立大学医学部を卒業し、初期臨床研修という荒波を乗り越え、そのままこの病院の循環器内科に残った。心臓を守る女医といえば聞こえはいいが、現実はもっぱら心電図とカテーテルに振り回される日々…

それぞれの物語の最後には、
理解を深めるための「解説音声(YouTube)」をつけている。

動画の中には、
あなたが営業で使うべき言語化のヒントがぽつりぽつりと出てくる。

メモして、
毎日1つだけ「あなたにとって〇〇とは?」と問いかけてみてほしい。
(開設音声の中にも問いかけがあります、ご参考までに)

それだけで、営業の本質がゆっくりと形になっていく。

このブログの歩き方

  1. 物語でイメージをつかむ
  2. 解説音声で言語化する
  3. 毎日のメモで習慣化する

記事は100本を超えたけれど、
どれも「安心感を与える営業」につながるエッセンスが詰まっている。

継続は力なり。
そして、私をここまで導いてくれた神様に感謝したい。

著者について

1993年、医療機器代理店に入社。
25年近く営業職として働いたのち、グループ会社の医療機器メーカーへ。
その後、遺骨ダイヤモンド事業の顧客対応にも携わる。
定年前に離職し、現在はNPO法人の就労継続支援事業所で勤務。

営業、福祉、ボランティア、そして家族。
そのすべての経験を、物語としてブログにまとめています。

(ご参考までに)

手術支援ロボット
この物語は、医療機器の営業からロボットサージェリーの未来を担うマーケターへと歩む一人の男・タカシの静かな挑戦の記録です。技術革新の波に翻弄されながらも、彼は人とのつながりを信じ、泥臭くも誠実な営業を続けます。これは、医療の最前線で働く人々の…
運営者情報
このブログのタイトル、ノベルコンプレックスの、ノベルには小説やフィクション、物語のような意味があります。対語はノンフィクションとか、実録といわれているものです。タイトルにあるその次のコンプレックスは、劣等感という意味で思いついた言葉ですが、…
タイトルとURLをコピーしました