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ティラノザウルス⑦

陽斗と紗良は、小学校から中学まで、同じ道を歩いたり、時々違うクラスになって寂しがったりしながら、それでもずっと隣にいるのが当たり前の存在だった。紗良は魚の絵を描くのが得意で、陽斗は相変わらずティラノサウルスの足を太く作っては笑われていた。

ティラノザウルス⑥

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北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方その日の昼休み、教室の隅でちょっとした騒ぎが起きていた。

ティラノザウルス⑤

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春の夕暮れ。学校帰りの陽斗と紗良は、並んで歩きながら、今日の出来事を話していた。「ねえ陽斗、今日の図工、楽しかったね」「うん。紗良の魚、すごくきれいだったよ」紗良は照れくさそうに笑った。「お母さんに見せたら、また喜ぶと思うなあ」その言葉に、陽斗はふと胸が温かくなる。

ティラノザウルス④

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その日の朝、教室には春の光が差し込んでいた。 カーテンが風に揺れ、黒板のチョークの粉がきらきらと舞っている。北村先生は、教卓の前に立つと、クラス全員に向かって言った。「今日は、来週の『春の作品展』の準備を始めます。みんなの作品をどう並べるか、どんな説明文をつけるか、グループで決めてください」

ティラノザウルス③

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北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方春の風が、教室のカーテンをふわりと揺らしていた。北村先生は、黒板にチョークで「今日のめあて」を書きながら、ちらりと教室の後ろを見た。そこにはいつもの席に座る陽斗がいた。

ティラノザウルス②

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北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。陽斗の家にスマホを裏返すルールができてから、一週間が経った。夕飯の時間になるとテーブルの上には必ず三つのスマホが伏せられている。まるで、ちょっと反省している小さな生き物たちが、しょんぼり並んでいるみたいだった。

ティラノザウルス①

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北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方。ストーブの上では鍋がぐつぐつと音を立て、窓の外ではカラスが帰り道を急いでいる。