
三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、最近、
病院へ向かう足取りが
明らかに軽くなっていた。
- 治療選択を先導するようになった。
- 治療判断を変えるようになった。
- 医師のほうから声をかけてもらえるようになった。
(営業ってこんなところまで
行けるんじゃ)
その実感が、タダシの
胸の奥で静かに燃えていた。
循環器内科で起きた治療戦略の設計依頼
医局の前で深呼吸をして、
ノックをする。
「失礼します。タダシです」
若手医師がすぐに声をかけてきた。
「タダシさん、
今日お願いしたいことがあって」
タダシは落ち着いて答えた。
「はい、なんでしょうか?」
若手医師はカルテを閉じて、
タダシのほうを向いた。
「来週の症例なんですけど
治療の流れをタダシさんに
組んでほしいんですよ」
タダシは息を呑んだ。
(組んでほしい?
治療戦略そのものを俺が?
これは信頼のさらに
上の段階なんじゃ?)
若手医師は続けた。
「タダシさん、症例の理解が深いし、
最近すごく頼りになるから、
治療の流れをタダシさんの
案で進めたいんです」
タダシは慎重に答えた。
「先生の症例ならこの順番で
進めるのが一番安全じゃと思います。
理由は——」
若手医師は真剣に聞き、
ゆっくりとうなずいた。
「じゃあ、その流れでいきます。
タダシさんの案を
治療戦略として採用します」
その言葉に、タダシは
胸がじんわりと熱くなった。
(俺治療戦略を設計した
先生の治療が、
俺の案を前提に動いとる
これは営業としての
大きな飛躍なんじゃ)
心臓外科で起きたもう一つの設計依頼
その日、
心臓外科の医局にも向かった。
廊下を歩いていると、
心臓外科医が声をかけてきた。
「タダシさん、ちょうど
相談したかったんですよ」
タダシは立ち止まった。
(また?俺に?)
心臓外科医は
カルテを持ちながら言った。
「来週の手術なんですけど
治療戦略をタダシさんの
案で組みたいんです」
タダシは落ち着いて答えた。
「はい、症例に合うように、
一緒に見ましょう」
心臓外科医は説明しながら言った。
「この症例、治療の流れを
どう組むかで
安全性が変わるんですよ。
だから、タダシさんの案を前提に
考えたいんです」
タダシは慎重に答えた。
「この症例なら
この順番で進めるのが
一番安全じゃと思います。
理由は——」
心臓外科医は深くうなずいた。
「じゃあ、その流れでいきます。
タダシさんの案を治療戦略として
採用します」
その言葉に、タダシは胸が熱くなった。
(俺治療戦略を設計した
これは営業としての
大きな飛躍なんじゃ)
秘書さんの言葉が確信に変わった
廊下で秘書さんが声をかけてくれた。
「タダシさん、
先生たちがタダシさんの案で
治療を組んだって言ってましたよ」
タダシは思わず聞き返した。
「ほんまですか?」
秘書さんは笑った。
「はい。
タダシさん、前よりずっと
落ち着いてますし、
慌ててない感じが安心するんですよ。
だから、先生たちも治療戦略を
タダシさんの案で組みやすいんだと
思います」
その言葉に、
タダシは胸がじんわりと熱くなった。
(俺変わっとるんじゃ
安心感が、
信頼に変わっとるんじゃ
そして、信頼が治療戦略の設計に
つながっとるんじゃ)
治療戦略を設計する存在という新しい段階が、タダシの心を変えた
その日の夕方、車に戻ったタダシは
ノートを開いた。
そこに、ゆっくりと書いた。
「安心感→信頼→相談→依頼→呼びかけ→公式の依頼→事前相談→判断材料→判断のパートナー→選択の反映→治療方針への影響→治療判断の転換→治療選択の先導→治療戦略の設計」
そして、その下にもう一行。
「治療戦略を設計することが、
信頼の極み」
書いた瞬間、
胸の奥がじんわりと熱くなった。
(俺は、商品を売る前に
安心感を売っとったんじゃ
それが、先生らの心を開いとるんじゃ
そして、治療戦略を設計する
存在になっとるんじゃ)
営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、
それでも——
安心感なら、
態度で伝えられる。
その気づきが、
タダシの心の奥で静かに燃えていた。
この日、タダシはまだ知らない。
この治療戦略の設計という経験が、後に
- 医師との関係を劇的に変え、
- 営業の成果を自然に伸ばし、
- 人生そのものを変えていく
大きな軸になることを。
物語は、静かに、しかし
確実に前へ進んでいた。







