第13話:アムウェイでも同じ、信頼は小さな約束から始まる

三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、
学びを営業に使うと決めてから、
毎朝、大学病院へ向かう足取りが
少しだけ軽くなっていた。

(今日も、心で営業するんじゃ)

そうつぶやきながら、
循環器内科の医局へ向かう。

「失礼します。タダシです」

医師たちはちらっと見るだけで、
すぐにカルテに戻る。
その反応はいつも通りだった。

でも、タダシの心は
いつも通りではなかった。

(この人たちの心を理解したい。
 どうしたら、
 心を開いてもらえるんじゃろう)

ミーティングで聞いた言葉が、
胸の奥で静かに響いていた。

「信頼は、小さな約束から始まる」

講師が言ったその一言は、
タダシの心に深く刺さっていた。

小さな約束を守ることが、信頼の第一歩

医局を出て廊下を歩きながら、
タダシは自分に問いかけた。

(俺、医師と約束したこと、
 あったじゃろうか?
 名刺を置くだけで、
 何も約束してなかったんじゃないか?
 そりゃあ、
 信頼なんて生まれんわ)

その気づきは、
胸にズシンと響いた。

そのとき、医局秘書さんが
声をかけてくれた。

「タダシさん、来週の懇親会の出欠、
 また確認してもらえますか?」

タダシは即答した。

「はい、やります!」

秘書さんは笑った。

「助かります。タダシさん、
いつも返事が早いから助かるんですよ」

その言葉に、タダシはハッとした。

(これ、小さな約束なんじゃないか?
 頼まれたことを、すぐにやる
 それが信頼の第一歩なんじゃ)

胸の奥がじんわりと熱くなった。

若手医師との、ほんの少しの距離の縮まり

懇親会の出欠を確認するため、
若手医師のもとへ向かった。

「先生、来週の懇親会なんですけど」

若手医師はちらっとこちらを見て、
少し笑った。

「あ、タダシさん。もちろん行きますよ。
 いつも連絡早いですよね」

その言葉に、
タダシは胸が熱くなった。

(俺、小さな約束を守っとったんじゃ
 それが、少しずつ
 信頼になっとるんじゃ)

懇親会の連絡なんて、
営業の成果には直接関係ない。
でも、タダシにとっては
大きな意味があった。

(信頼ってこうやって積み重なるんじゃ)

小さな約束が、タダシの心を変えていく

その日の夕方、
車に戻ったタダシは
ノートを開いた。
そこに、ゆっくりと書いた。

「信頼は、小さな約束から始まる」

そして、その下にもう一行。

「俺にもできる約束がある」

書いた瞬間、胸の奥が
じんわりと熱くなった。

(俺、大きなことはできんかもしれん。
 でも、小さな約束なら守れる。
 それが信頼になるんじゃ)

営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、

それでも——
小さな約束なら守れる。

その気づきが、タダシの心の奥で
静かに燃えていた。

この日、タダシはまだ知らない。
この信頼の原則が、後に

  • 医師との関係を劇的に変え、
  • 営業の成果を自然に伸ばし、
  • 人生そのものを変えていく

大きな軸になることを。

物語は、静かに、しかし
確実に前へ進んでいた。

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