第23話:アムウェイでは無理だった意思決定に関われた自分

三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、最近、病院へ
向かう足取りが明らかに軽くなっていた。

  • 事前相談を受けるようになった。
  • 正式な依頼も増えてきた。
  • 医師のほうから声をかけてもらえるようになった。

(営業ってこうやって
 信頼が積み重なるんじゃ)

その実感が、タダシの胸の奥で
静かに燃えていた。

循環器内科で起きたさらに一歩進んだ相談

医局の前で
深呼吸をして、ノックをする。

「失礼します。タダシです」

若手医師がすぐに声をかけてきた。

「タダシさん、今日ちょうど
 相談したいことがあって」

タダシは落ち着いて答えた。

「はい、なんでしょうか?」

若手医師はカルテを閉じて、
タダシのほうを向いた。

「来週の症例なんですけど
 デバイスをどれにするか、
 まだ決めてなくて。
 メーカーの視点でどれが
 一番安全かを聞きたいんですよ」

タダシは息を呑んだ。

(安全性の判断?
 先生の意思決定に、
 俺が関わっとる
 これは信頼のさらに
 上の段階なんじゃ)

若手医師は続けた。

「タダシさん、
 症例の理解が深いし、
 最近すごく頼りになるから、
 意見を聞いておきたいんですよ」

その言葉に、タダシは
胸がじんわりと熱くなった。

(俺先生の判断の一部になっとる
 これは営業としての
 大きな飛躍なんじゃ)

心臓外科で起きた意思決定への参加

その日、心臓外科の
医局にも向かった。

廊下を歩いていると、
心臓外科医が声をかけてきた。

「タダシさん、ちょうど
相談したかったんですよ」

タダシは立ち止まった。

(また?俺に?)

心臓外科医は
カルテを持ちながら言った。

「来週の手術なんですけど
 症例が特殊で、デバイスの
 選択が難しくて。
 メーカーの視点でどれが
 最適かを事前に聞いて
 おきたいんです」

タダシは落ち着いて答えた。

「はい、症例に合うかどうか、
 一緒に見ましょう」

心臓外科医はうなずいた。

「助かります。
 タダシさん、最近ほんと
 頼りになりますよ。
 判断の材料になるんです」

その言葉に、タダシは
胸が熱くなった。

(俺先生の意思決定に関わっとる
 これは営業としての
 大きな飛躍なんじゃ)

秘書さんの言葉が確信に変わった

廊下で秘書さんが
声をかけてくれた。

「タダシさん、先生たちが
 判断の材料になるって
 言ってましたよ」

タダシは思わず聞き返した。

「ほんまですか?」

秘書さんは笑った。

「はい。
 タダシさん、前よりずっと
 落ち着いてますし、
 慌ててない感じが
 安心するんですよ。
 だから、先生たちも
 判断の前に相談しやすいんだと
 思います」

その言葉に、タダシは胸が
じんわりと熱くなった。

(俺変わっとるんじゃ
 安心感が、信頼に変わっとるんじゃ
 そして、信頼が意思決定への参加に
 つながっとるんじゃ)

意思決定に関わるという新しい段階が、タダシの心を変えた

その日の夕方、車に戻った
タダシはノートを開いた。

そこに、ゆっくりと書いた。

「安心感→信頼→相談→依頼→呼びかけ→公式の依頼→事前相談→判断材料」

そして、その下にもう一行。

「判断材料になることが、
信頼の証」

書いた瞬間、胸の奥が
じんわりと熱くなった。

(俺は、商品を売る前に
 安心感を売っとったんじゃ
 それが、先生らの心を
 開いとるんじゃ
 そして、意思決定に関わる
 存在になっとるんじゃ)

営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、

それでも——
安心感なら、態度で
伝えられる。

その気づきが、
タダシの心の奥で
静かに燃えていた。

この日、タダシはまだ知らない。
この意思決定への参加が、後に

  • 医師との関係を劇的に変え、
  • 営業の成果を自然に伸ばし、
  • 人生そのものを変えていく

大きな軸になることを。

物語は、静かに、しかし
確実に前へ進んでいた。

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