
三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

ユウスケから誘われた
「人間関係の勉強になる会」
タダシは半信半疑だった。
(ほんまに、
俺が行ってええんじゃろうか)
- 営業は成果ゼロ。
- 病院では誰にも話してもらえない。
- 方言で苦情を受けることもある。
- 人間関係が苦手だと痛感している。
だからこそ、
何かを変えたかった。
その夜、タダシは
北区の小さな会議室に向かった。
ビルの一室。
看板もない。
ただ、扉の向こうから
人の声が聞こえる。
(なんか怪しくないか?)
少し不安になりながら扉を開けると、
そこには10人ほどの人が
円になって座っていた。
「おっ、タダシ!来たんじゃな!」
ユウスケが笑顔で迎えてくれた。
その笑顔に、
タダシは少し安心した。
会は、ビジネスの話というより
人間関係の話だった。
- 「人は心で動く」
- 「安心できる人に人はついていく」
- 「信頼は小さな約束から始まる」
- 「人は変えられない、
変わるのは自分」
講師の男性が、
ゆっくりと語る。
その言葉は、
タダシの胸にズシンと響いた。
(これ、営業の話じゃないんか?
俺が悩んどること、
そのまんまじゃないか)
講師は続けた。
「営業は、商品を売る仕事じゃない。
人間関係をつくる仕事だよ」
タダシは息を呑んだ。
(社長も同じこと言っとった。
【顔を売れ】って
【信者が儲けを生む】って)
講師の言葉は、
タダシの心の奥にある
痛い部分を静かに突いた。
「聞いているつもりで
聞けていない人は、
信頼されない。
人は、自分を理解してくれる人に
心を開くんだよ」
タダシは思わず視線を落とした。
(俺、聞けてなかったんじゃ?
医師の話も、秘書さんの話も
全部、自分の都合で聞いとったんじゃ)
講師はさらに続けた。
「人間関係がうまくいかない理由は、
技術じゃない。
心の扱い方を知らない
だけなんだよ」
その言葉は、
タダシの胸に深く刺さった。
(俺、心の扱い方を知らんかったんじゃ)
会が終わる頃には、
タダシの頭の中はぐるぐるしていた。
でも、心の奥には
確かに何かが灯っていた。
帰り道、赤羽の夜風が心地よかった。
ユウスケが隣で言った。
「どうじゃった?タダシ」
タダシは少し考えてから答えた。
「なんか、衝撃じゃった。
俺が悩んどること、
全部そこにあった気がする」
ユウスケは笑った。
「じゃけぇ、言うたじゃろ。
お前は変われるって」
タダシは夜空を見上げた。
(俺、変われるんじゃろうか?
ほんまに?)
その問いは、まだ答えが出ない。
でも、確かに
心の奥で何かが動き始めていた。
この日、タダシはまだ知らない。
この衝撃が、後に
- 営業の成果を劇的に変え、
- 人生そのものを変えていく
学びの始まりになることを。
物語は、ここから本格的に動き出す。







