第17話:アムウェイと別れた私が安心感で人の心を開く

三流営業マンの主人公タダシ(モデルは著者)が、Amwayのミーティングで、ダイレクトディストリビュータ(DD)から授かった知識「安心感と信頼」を武器に、道を切り開き、医療現場から頼られる営業マンに成長していく物語。37回シリーズ。

タダシ(主人公)は、最近、
病院へ向かう足取りが明らかに
軽くなっていた。

「安心感で営業するんじゃ」

そうつぶやきながら、
大学病院の循環器内科へ向かう。

ミーティングで学んだ
【人は安心できる人に心を開く】
という言葉が、胸の奥で
静かに燃えていた。

循環器内科での、初めての変化

医局の前で深呼吸をして、
ノックをする。

「失礼します。タダシです」

医師たちはちらっと見るだけで、
すぐにカルテに戻る。
その反応はいつも通りだった。

しかし——若手医師の一人が、
ふと声をかけてくれた。

「タダシさん、今日の
 カテーテルの症例、聞いてます?」

タダシは驚いた。

(えっ?俺に話しかけてくれた?)

「いえ、まだ聞いてないです」

若手医師はカルテから目を離し、
タダシに向き直った。

「午後に一本あるんですよ。
 メーカーさんにも
 共有しておいたほうがいいと思って」

その言葉に、タダシは胸が
じんわりと熱くなった。

(俺、情報をもらえとる。
 先生が、俺に、知らせる価値があると
 思ってくれとるんじゃ!)

それは、営業として
初めての前進だった。

心臓外科での距離の縮まり

その日、
心臓外科の医局にも向かった。

「失礼します。タダシです」

若い心臓外科医が
ちらっとこちらを見て、言った。

「タダシさん、今日の手術のデバイス、
 メーカーさんの資料あります?
 ちょっと確認したくて」

タダシはすぐに答えた。

「あります。車に置いとるけぇ、
 すぐ持ってきます」

心臓外科医は少し笑った。

「助かります。タダシさん、最近
 ほんと安心できるんですよね」

その言葉に、タダシは胸が熱くなった。

(安心できる!俺の態度が、
 先生の心を開いとるんじゃ)

秘書さんの言葉が、タダシの変化を確信に変えた

廊下で秘書さんが
声をかけてくれた。

「タダシさん、先生たちが
 話しやすいって言ってましたよ。
 前よりずっと、
 安心感がありますって」

タダシは思わず聞き返した。

「ほんまですか?」

秘書さんは笑った。

「はい。タダシさん、最近
 すごく落ち着いてますし、
 慌ててない感じが
 安心するんですよ」

その言葉に、タダシは胸が
じんわりと熱くなった。

(俺、変われとるんじゃ!
 安心感を与えられるように
 なっとるんじゃ!)

安心感が人の心を開くという実感

その日の夕方、
車に戻ったタダシはノートを開いた。
そこに、ゆっくりと書いた。

「安心感が人の心を開く」

そして、その下にもう一行。

「安心できる人になることが、
 営業の第一歩」

書いた瞬間、胸の奥がじんわりと
熱くなった。

(俺は、商品を売る前に
 安心感を売らんといけんのじゃ。
 それが、先生らの心を開くんじゃ)

営業が苦手でも、
人間関係がうまくいかなくても、
方言で失敗しても、
それでも——
安心感なら、態度で伝えられる。

その気づきが、タダシの心の奥で
静かに燃えていた。

この日、タダシはまだ知らない。

この安心感の実感が、後に

  • 医師との関係を劇的に変え
  • 営業の成果を自然に伸ばし
  • 人生そのものを変えていく

大きな軸になることを。

物語は、静かに、しかし
確実に前へ進んでいた。

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