
高円寺から中央線で二駅、中野の築40年アパート。フローリングの上に広げられた婚姻届を前に、マサオ(31歳)は、いつになく真剣な顔でメガネをクイッと上げた。「ナミ、いいか。俺たちは結婚する。これはゴールじゃない、スタートだ。そして、スタートラインで派手に全財産を消費するほど愚かなことはない」
結婚はコスパか、愛か、ネコタワーか
マサオは、フリーランスのイラストレーターであるナミ(29歳)の膝の上に積み上げられた貯蓄から始める未来設計という冊子を指さした。
「うん、わかってるよマサオ。だから、結婚式の話でしょ?」
ナミは手に持ったマッキーで婚姻届の自分の名前の横に、可愛らしい猫の落書きを添えながら答えた。
「で、マサオの結論は?」
マサオは深呼吸をし、喉元まで出かかっている老後資金2000万円問題という言葉を飲み込んだ。
彼は都内のIT企業で働く堅実派で、貯金残高が自分のアイデンティティだと思っているフシがある。
「結論は、ミニマム婚だ」
マサオは宣言した。
「お、いいじゃん!私も大歓迎」
ナミは即座に賛成した。
「最近多いんでしょ? 写真だけとか、家族だけとか」
「そうだ。世間ではナシ婚などと言われているが、これは出費を抑える合理的な選択だ。このご時世、将来に対する不安があるからこそ、我々は無駄なお金を使いたくない。数百万円をたった一日のイベントに溶かすなんて、ポートフォリオ的にありえない」
ナミはマサオのポートフォリオという言葉をスルーし、空を見上げた。
「私としてはさ、招待客100人とかでやっても、どうせマサオの頑固な大叔父さんが最近の若いもんはってスピーチで暴走して、最後は場が荒れて終わる未来しか見えないしね。注目されるのも苦手だし」
「ナミのその直感的な予知能力にはたまに助けられるな」
マサオは深く頷いた。彼の懸念事項と、ナミの波風を立てたくないという願望が、図らずも小さな結婚式という点で奇跡的な合致を見たのだ。
「よし、決まったな」
マサオは手元のノートを開き、ボールペンを構えた。
「では、我々の結婚式プロジェクトのタスクと予算を定義する。まず、写真撮影。これはナミの仕事関係でコスパの良いスタジオを探す。そして、会食だ。両家を招くが、豪華な披露宴会場は不要」
ナミは体を起こし、目を輝かせた。
「ねえ、会食ならさ、あそこでやろうよ」
「あそこ?」
「私たちが出会った、高円寺のベトナムカフェのラム」
マサオは目を丸くした。高円寺ルックの若者が集う、あの雑多で、いつも満席の、アオザイの店員さんがいる小さな店だ。
「ラムさんのところ、か。確かにあそこは、米粉麺のフォーが絶品だが、結婚の会食に、あのプラスチックの椅子とベトナムの路地裏みたいな雰囲気は、どうなんだ、ご両親に対して失礼にならないか?」
「それがいいんじゃない!?」
ナミはテーブルを叩いた。
「堅苦しい料亭じゃなくて、私たちが出会って、毎週通った思い出の場所で、おいしいフォーと生春巻きを囲む。愛が育まれた場所での、ファミリー・コメディ婚だよ!」
ナミの勢いに、マサオは押し切られそうになったが、最後の砦として、指輪の話題を切り出した。
「わかった。カフェ・ラムは一旦保留として、次に指輪だ。婚約指輪と結婚指輪、計3本。予算は、結婚指輪はペアで20万円以内、婚約指輪は」
「あ、指輪はいらない」
ナミは即答した。
「なっ!?」
マサオはメガネを落としそうになった。
「だって、マサオ、私、仕事中も家でも指輪しないじゃん。手につけられるのは絆創膏だけだし。それよりさ、指輪代で、うちのポチ(※私達の猫の名前です)のために、天井までの特注ネコタワーを買おうよ! ポチが喜んでる姿を見る方が、私、幸せだよ」
マサオは絶句した。結婚式の費用を圧縮し、老後に備えようとする彼の前に立ちはだかったのは、愛の証であるはずの指輪ではなく、ポチという名の愛猫のための巨大な遊具だった。
「待てナミ。ネコタワーは愛の証ではないよ。それはただの、えーと、ネコ用垂直移動遊具だ!」
「ちがうよマサオ。ネコタワーは、愛の具体的で機能的な証だよ。ほら、マサオだって、将来への安心とか、具体的なものが好きでしょ? 私の愛は、ポチの満足度で測られるんだ!」
マサオは手元のノートに新しいタスクを書き加えた。
TBD: ネコタワーのROIを算出 ※Return on Investmentリターン・オン・インベストメントの略
ビジネスシーンの常識略語 Google検索より
TBD = to be determined トゥービーデターミンド 将来決定する、未定、未確定の意
他に、
TBC = to be confirmed
TBA = to be announced
TBS = to be scheduled
こうして、マサオとナミの小さな結婚式は、結婚式らしい要素を極限まで削ぎ落とし、その予算の行方が老後の貯金対特注のネコタワーという、究極の二択へと収束していくのだった。
上野のライオンとネコタワーのROI
「ネコタワーの費用対効果ROIは、ポチの幸福度を数値化できない以上、算出不能!」
中野のアパートの壁に貼られたホワイトボードには、マサオが赤ペンでそう書き殴った文字が目立っていた。指輪代を巡る、貯金 VS ネコタワー論争は膠着状態に陥り、すでに一週間が経過していた。
マサオはネクタイを締めながら、ため息をつく。結婚の合理的な計画を立てたいマサオと、愛の具現化(ネコタワー)を求めるナミ。二人の価値観のズレは、マサオにとって想定外の結婚の初期費用だった。
「マサオ、ちょっと気分転換しようよ!」
ソファに寝そべってタブレットで猫のイラストを描いていたナミが、ひょっこり顔を出した。
「気分転換? どこへ行く気だ? ディズニーシーか? 往復の交通費とチケット代、ランチ代、お土産代。それだけでネコタワーの土台が買えるぞ」
マサオは即座に経費計算モードに入った。
「ちがうよ! もっと安上がりで、もっと将来に役立つところ。上野動物園!」
「動物園?」
マサオはすかさずスマホで上野動物園の入場料を検索した。
「一般600円。安価だ。しかも、そこから得られるナミの精神的リフレッシュ効果はプライスレスかもしれない。ディズニーシーの半額以下だ。よし、採用!」
マサオが即答したのには、もう一つ理由があった。ナミが前に言っていたジンクスだ。
「ねえマサオ、結婚前に動物園へ行くと、二人の将来の家庭がどうなるか、動物の様子を見てある程度想像がつくんだって!」
かくして土曜日、二人は上野動物園を訪れた。ナミはパンダのエリアで
「私たちが子どもを産んでも、こんなにのんびり育てられるかな〜」
と目を細め、マサオはサル山の猿たちが集団で遊んでいる様子を見て、
「このコミュニティ形成は、我々の親族付き合いのモデルになるかもしれない」
と真面目にノートにメモしていた。そして二人はライオン舎の前へ。威風堂々としたオスのライオンが、大きなあくびをした瞬間だった。
「わあ、ライオンかっこいい!」
ナミが声を上げる。マサオは、ナミの横顔を見て、ニヤリと笑った。彼は最近、職場の落語好きの上司に教わった小噺を思い出したのだ。
「ナミ、思い出した。有名な落語の小話があるんだ」「なあに?」「『上の公園』に行ったあと、下の公園も見に行きたい、って」
※編注:上野公園のこと。かつて上野の山と下町の公園という意味で使われた洒落
マサオは得意げに言った。
「つまり、ライオンのオスが連れ合いのメスライオンに言うんだ。上の公園を見に行ったから、次は下の公園を見に行こうってな!」
マサオは、ふふふ、なかなか通なジョークだろう?という顔でナミを見たが、ナミの表情は微妙だ。
「あのさマサオ、それ、どういう意味?」
「え、だから、ライオンのオスが連れ合いのメスに。その、アレだ。下の公園っていうのは、昔の江戸っ子が言う、その、女性の」
「もういい!」
ナミはマサオの腕をペチッと叩いた。
「なんだか、マサオがすごくエロい堅物に見えてきた! 恥ずかしいからやめて!」
その時、二人のすぐ隣を歩いていた、若いカップルの男性が、ひそひそ声で彼女に話しかけていた。
「上の公園は見たけど、下の公園はどこにあるんだろう?」
「もう! マサルくん、ないわよそんなの」
マサオとナミは、二人同時にそのカップルの方を向いた。彼らはマサオと同じジョークを、同じタイミングで、しかも全く同じリアクションで交わしていたのだ。ナミはサッと顔を赤らめ、マサオの腕を掴んで小声で囁いた。
「マサオ、ほら見ろ! 私たちの将来は、世間と完全に被る、恥ずかしい夫婦になるってことだよ! 最先端の小さな結婚式を目指してたのに!」
「待て、ナミ! これは偶然だ! 結婚のビジョンとは関係ない!」
マサオは慌てて反論した。だが、ナミはすでにパンダ柄の自販機でジュースを買い、ベンチに座ってポチの写真をチェックしていた。
「まあいいや。結局、ライオンを見てわかったのは、私たちがどんな家庭になろうと、マサオはポチのネコタワー代をケチるための、しょうもない落語の小噺を探し続けるだろうってことだよ」
マサオは唇を噛みしめながら、ライオンを見つめた。あのライオンは、愛の証ではなく、ただの巨大な猫だ。そして、その巨大な猫のための巨大な遊具、ネコタワーが、彼の老後資金を脅かしている。マサオの目には、ライオンがネコタワーを建てろと咆哮しているように見えたのだった。
100万円の壁をとっぱらってなぜか200万円のブーケトス
マサオの仕事は、繁忙期に入っていた。深夜までオフィスにこもり、週末も家でラップトップにかじりついている。彼は忙しいほど、貯金残高が増えていくことを実感できるため、満足そうだった。しかし、その貯金防衛隊長が不在の間に、自宅の防衛ラインはナミによって徐々に侵食されていた。
「マサオ、ねえ、ちょっと聞いて」
ある日の午後10時。マサオが会社の経費精算を終えてようやくダイニングテーブルでコーヒーを啜っていると、ナミが輝くような笑顔で彼の前に座った。手には、厚紙でできた高級そうなパンフレットと、契約書類らしきものを持っている。
「なんだナミ、またポチ用の新しいおもちゃか? Amazonの段ボールが増えるのは勘弁してくれ」
「ちがうよ! もっと大きな話! 結婚式のこと、全部決めてきた!」
マサオは飛び上がった。彼が忙しさにかまけていたこの一週間で、ナミはすべてを済ませてしまったらしい。マサオが掲げたミニマム婚の目標達成に燃えているのか、ナミの行動力は恐るべきものがあった。
「よし、よくやった! 予算は当初の計画通り、極限まで抑えられたんだろうな? ほら、最初に話した通り、フォトウェディングと家族会食で、バーンと100万円以下だ!」
ナミはパンフレットを広げ、自信満々に言った。
「そうよ、マサオ! 私だって最初はそう思って、近所のフォトスタジオに行ったの。そうすれば予算を節約できると思ってね」
ナミが訪れたのは、中野駅近くの小さなフォトスタジオだった。しかし、そのスタジオは、老舗ホテルのブライダル部門と提携していた。
「スタジオで、プランナーさんが親身になって聞いてくれたの。ナミさんは、単に写真を撮りたいのではなく、ご両親に安心感と感謝を伝えたいのですよね?って。その言葉でハッとしたんだ」
マサオは嫌な予感がして、コーヒーを置いた。安心感? 感謝? それはナミが最も弱い、情緒的なキーワードだ。
「それで、そのプランナーさんが、ホテルオリジナルのご近所ご家族限定アットホームプランを教えてくれたの! ほら、この写真!」
ナミが指さしたページには、豪華ではないが清潔感あふれる空間で、幸せそうな家族がフォーマルな服装で笑い合っている写真があった。
「素敵でしょう? ほら、私たちのベトナム・ラム・カフェでの会食案より、お父さんお母さんが安心できるでしょ? そしてね、このプラン、残念ながらブーケトスができないんだって!」
※実在のカフェです。
マサオは、一瞬何を言われたのか理解できなかった。
「ブーケトスができない?」
「そう! 幸せをシェアするブーケトスが! だから私、迷わずフラワーシャワーブーケトスオプションを申し込んできた! フラワーシャワーは写真映えするし、ブーケトスは絶対外せないでしょ?」
マサオは、テーブルに広げられた契約書を、恐る恐る見た。タイトルには確かにサンプラザホテル・アットホームプランとある。そして、肝心の金額欄に、彼は目を疑った。
【プラン基本料金】1,980,000円
【フラワーシャワーブーケトスオプション】150,000円
【総額】2,130,000円
マサオは、コーヒーカップをひっくり返すところだった。
「にっ、にひゃくじゅうさんま、えん? ナミ、待て! 100万円はどこへ行った!? これは小さな結婚式どころか、中くらいの結婚式だぞ! しかも、指輪代をネコタワーに回して節約したはずの俺の努力が、ブーケトスという、たった数秒で終わる空中分解する花束代に消えているのか!?」
マサオは青ざめた顔で絶叫した。彼の頭の中では、ネコタワーを諦めれば老後資金が少し回復するという微かな希望も、このブーケトスによって完全に打ち砕かれていた。ナミは全く悪びれず、むしろ得意げだった。
「大丈夫だよマサオ! 予算は上がったけど、その分、家族の安心感と、みんなへの幸せの共有感という、計り知れない心のROIが得られたんだから! ね?」
ナミは満面の笑みでマサオの契約書を閉じ、パンフレットの裏表紙を指さした。そこには、オプションで追加できる、豪華な特注のブーケの写真が載っていた。
「それにさ、見て! このブーケに使われている花、すごく素敵じゃない? テーブルにも追加なしで花を飾れるし一石二鳥なのよ!」
マサオの目には、200万円のブーケトスが、彼の貯金を空中に撒き散らしながら、地獄のような赤字へと向かっていくスローモーションの光景に見えたのだった。そして、その赤字の先には、まだ予算未定の巨大なネコタワーが、マサオを待ち構えていた。
ブーケトスと肝っ玉母さんの覚悟
結婚式の朝、マサオの老後資金防衛隊長としての冷静さは、完全に崩壊していた。
「靴下、靴下がない! なんでタキシードの足元は白いソックスなんだ! 昨日履いたビジネスソックスは黒だぞ! 最も重要な、今日のコスパを支える足元アイテムがないなんて!」
マサオは、ホテルの一室で叫びながら、白のタキシード姿で床を転がり回っていた。ナミが契約した213万円のご近所ご家族限定アットホームプランは、彼の予想通り、小さな結婚式らしいアットホームさとは裏腹に、マサオの精神に最大の負荷をかけていた。
「マサオ、落ち着いて。まだプランナーさん来ないし。コンビニで買えばいいじゃん」
純白のウェディングドレスに着替えたナミは、鏡の前でヘアメイクの最終調整をしながら、極めて冷静に言った。マサオは結局、式開始の2時間前、タキシードの上着だけ脱いでシャツ姿になり、ホテルの外のコンビニまで白い靴下を買いに走る羽目になった。
その後もマサオは落ち着かない。地方から上京する大学時代の友人たちから次々に電話がかかり、
「乗り換えを間違えた」
「高円寺駅で降りてしまった」
などと混乱している。マサオは、中野のホテルと、中央線でわずか数駅の高円寺・中野駅周辺を、行ったり来たり。まるで、自分の計画が崩壊した現実から逃れるように、うろうろと動き回っていた。一方、ナミは驚くほど落ち着いていた。
写真撮影は笑顔でスムーズに終わり、家族親族とごく親しい友人だけを招いた会食形式の披露宴が始まった。ナミはウェディングドレスから、マサオが知らぬ間に追加されていたお色直しの華やかなグリーンのドレスにチェンジし会場に登場した。もちろん、このお色直しも、マサオの知らない費用項目だった。
友人知人たちのスピーチは、高円寺のベトナム・ラムカフェでの出会いについて触れる、笑いの絶えないアットホームなものだった。
そして、ナミの父親のスピーチだ。
「ナミは小さい頃からマイペースで、周りが何を言おうとブレない子でした。正直、こんなに早く結婚するとは思いませんでしたが、マサオくんという、真面目で、少々心配性な彼を見ていると、きっとナミの人生のブレーキ役になってくれるだろうと安心しました」
父の言葉は途中で詰まり、目頭を押さえる父の姿を見て、ナミの目にも涙が滲んだ。それは、マサオが懸念していた場が荒れるとは真逆の、温かくて、愛に満ちた時間だった。
フィナーレ。マサオがコスパ悪いと叫んだフラワーシャワーブーケトスオプションが実行された。
ナミが投げたブーケは、遠方から駆けつけてくれた大学時代の友人の手に綺麗に収まり、会場は歓声に包まれた。マサオの貯金は減ったが、確かに幸せの共有感は最大化されていた。
すべての儀式が終わり、マサオと二人きりになったナミは、ふっと息をついた。
マサオが、あんなに結婚式をミニマムにしたがっていたのは、自分の将来への不安からだったんだな。そして、その不安を解消するために、すべてを予算化・数値化しようとした。
そんな、今日のマサオの様子を思い出す。靴下を求めて奔走し、友人を迎えに行って落ち着きをなくしていた姿。彼は、大きな出費だけでなく、小さなトラブルにもパニックになる、繊細な堅物なのだ。
ナミは、半年前に上野動物園で感じたことを改めて確信した。あの時、マサオの上の公園・下の公園という通ぶったジョークが、隣のカップルと全く同じで、ナミは恥ずかしくなった。
しかし今、ナミは理解した。私たちは、派手ではないけれど、世間並みに悩んで、世間並みにドタバタする、普通の夫婦になる。そして、そのドタバタを収められるのは、マサオのIT企業のロジックではなく、自分のマイペースな愛情と、図太さだ、と。
「マサオ、お疲れ様。大丈夫、あとは私がなんとかするから」
ナミは、疲れ果ててソファに倒れ込んだマサオの額にキスをした。
「マサオはいろいろ言ってたけど、やっぱり、最後はナミが肝っ玉母さんにならないと、この家庭は回らないね」
マサオは目を閉じながら、か細い声で答えた。
「ネコタワーは、どうなった?」
「ネコタワー? ああ、あれはもう次の課題だよ。でもさ、今日の花束、すごく綺麗でしょ? これでポチのタワーを飾るのもいいけど、やっぱり生きてるお花はいい匂いだから、このまましばらく飾っておこうね」
マサオは、ナミの冷静さと、目の前の花瓶にさした花束、そしてまだ未決着のネコタワー問題に、もはや反論する気力もなかった。彼の計画した小さな結婚式は、費用は拡大したものの、マサオの不安をナミの愛情で包み込む小さなスタートとなった。
二人は、東京・高円寺の小さなアパートで、共に貯金とネコタワー、そして愛と笑いに満ちた未来を築いていくのだろう。










