職場・家族

性格・自己肯定感

ネコタワー

高円寺から中央線で二駅、中野の築40年アパート。フローリングの上に広げられた婚姻届を前に、マサオ(31歳)は、いつになく真剣な顔でメガネをクイッと上げた。「ナミ、いいか。俺たちは結婚する。これはゴールじゃない、スタートだ。そして、スタートラ...
キャリア・将来の進路

ゲーマー

大学生の冬休みと聞いて、何を思い浮かべますか? 暖房の効いた部屋、新作ゲームの発売日、そして深夜に食べるカップ麺の罪深い美味しさ?主人公・屋島大智(19歳)も東京の学生寮の六畳間で、そんな意識低い系ドリームを叶えるはずでした。
性格・自己肯定感

なぐさめる

コウイチ、45歳。彼が所属する大企業の人事部。そこは、人の能力を数値化し、キャリアを体系的に管理する、極めてロジカルな部署だった。長年の経験で、彼はどんなトラブルも適切なマニュアルと合理的な手順で解決してきた。
キャリア・将来の進路

純愛ドライブ

池袋のど真ん中、ともこ(21歳)が通う調理師専門学校は、朝から熱気に満ちていた。ともこの目的はただ一つ、最高の奥さんになるための花嫁修業。だが、クラスメイトたちの本気度は、ともこの想像を遥かに超えていた。
性格・自己肯定感

墓掃除②

エアロビクススタジオの鏡は、朝の光を反射してまぶしかった。まだ誰もいない広いフロアに、私の足音だけが響く。私は当時、二十代に入ったばかりだったが、身体はまだ軽く、音楽に合わせて動くと、心までスッと整っていくようだった。
性格・自己肯定感

墓掃除①

岐阜の朝は、空気が澄んでいる。山の向こうから太陽が顔を出すと、墓地の石塔が一斉に金色に光り始める。私はルミ、四十三歳。エアロビクスインストラクターを二十年続けたあと、なぜか今は墓掃除で起業した。
性格・自己肯定感

静かな違和感

山田真吾、38歳。由利本荘市(ゆりほんじょう)の中堅メーカーに勤める総務課の会社員だ。その朝、総務課の給湯室で後輩の佐伯がコーヒーをこぼして固まっていた。
性格・自己肯定感

新宿イルミネーション

新宿の会社を出ると、甲州街道沿いの街路樹がやけに派手に光っていた。電飾が枝に絡みついて、まるで都会の木が「俺だってまだ若いんだ」と言わんばかりにピカピカしている。マサヤは思わず足を止めて、ふうっと息を吐いた。冷たい空気が白く煙って、少しだけ...
健康・体調

宝物(トレジャー)

みなさん、こんにちは。いつもの物語をお読みいただきありがとうございます。賑やかな物語を綴っているこのブログですが、今日はスピンオフ企画です。ミクの夫:ノリオの胸の内にある一番大切なものについてお話しさせてください。実は、あの物語のヒロインで...
キャリア・将来の進路

サンタ第二工房②

仙台駅から歩いて8分。都会の喧騒がふっと消え、落ち着いた住宅街が広がる一角に、ミクのお店サンタ第2工房はある。当時46歳。趣味は読書(静かな場所限定)。いつか、木のおもちゃ博物館を作りたいという大きな夢を持っていた。そのミクの人生が木の香り...
キャリア・将来の進路

サンタ第二工房①

仙台駅前の材木店で働く一人の母・みくが、子どもたちの笑顔のために始めたサンタ第2工房。木のおもちゃと木育を通じて、地域と心をつなぐ6年間の物語です。
性格・自己肯定感

♡LINE

ななみ(27)は、結婚してもまだ遊び足りないと思っていた。友達とカフェ巡りしたり、夜の街をふらりと歩いたり、そんな自由な時間が恋しかった。でも、ミツルとの結婚は彼女にとって人生の新しいステージでもあった。だからこそ、社会とのつながりを絶ちた...