日常・家族・エッセイ ティラノサウルス③ 北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方春の風が、教室のカーテンをふわりと揺らしてい... 2025年8月8日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ ティラノサウルス② 北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。陽斗の家にスマホを裏返すルールができてから、一週間が経った。夕飯の時... 2025年8月1日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ ティラノサウルス① 北海道の端っこの町、風が吹けばすぐに海の匂いが届く小さな家に、小学三年生の陽斗(はると)と、母の美咲、そして父の大輔が暮らしていた。冬が終わりかけたある夕方。ストーブの上では鍋がぐつぐつと音を立て、窓... 2025年7月29日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ ネコタワー 高円寺から中央線で二駅、中野の築40年アパート。フローリングの上に広げられた婚姻届を前に、マサオ(31歳)は、いつになく真剣な顔でメガネをクイッと上げた。「ナミ、いいか。俺たちは結婚する。これはゴール... 2025年6月1日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ デコパージュ コンビニのパートを辞めて3か月。紅茶を飲みながらスマホを眺めていたノリコは、偶然流れてきた手芸の動画に心を奪われる。高校時代の美術部の記憶がよみがえり、キャンバス作りをしたいという衝動に駆られる。 新... 2025年5月29日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ 墓掃除② エアロビクススタジオの鏡は、朝の光を反射してまぶしかった。まだ誰もいない広いフロアに、私の足音だけが響く。私は当時、二十代に入ったばかりだったが、身体はまだ軽く、音楽に合わせて動くと、心までスッと整っ... 2025年4月15日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ 墓掃除① 岐阜の朝は、空気が澄んでいる。山の向こうから太陽が顔を出すと、墓地の石塔が一斉に金色に光り始める。私はルミ、四十三歳。エアロビクスインストラクターを二十年続けたあと、なぜか今は墓掃除で起業した。 エア... 2025年4月8日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ 新宿イルミネーション 新宿の会社を出ると、甲州街道沿いの街路樹がやけに派手に光っていた。電飾が枝に絡みついて、まるで都会の木が「俺だってまだ若いんだ」と言わんばかりにピカピカしている。マサヤは思わず足を止めて、ふうっと息を... 2025年3月15日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ サンタ第二工房② 仙台駅から歩いて8分。都会の喧騒がふっと消え、落ち着いた住宅街が広がる一角に、ミクのお店サンタ第2工房はある。当時46歳。趣味は読書(静かな場所限定)。いつか、木のおもちゃ博物館を作りたいという大きな... 2025年2月27日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ サンタ第二工房① 仙台駅前の材木店で働く一人の母・みくが、子どもたちの笑顔のために始めたサンタ第2工房。木のおもちゃと木育を通じて、地域と心をつなぐ6年間の物語です。 木育ママのひらめき 仙台駅前の喧騒を背に、みく(4... 2025年2月22日 nobuyuki ouchi
日常・家族・エッセイ パンジー 春のパンジー苗づくりから始まった、コータローとまゆみの一年。ふたりの小さな営みが、少しずつ地域に根を張り、やがて人生をともに歩む物語へと育っていきます。昭和の家庭養鶏を思わせる素朴な暮らし、品評会での... 2025年1月15日 nobuyuki ouchi